「人生が楽になる 超シンプルなさとり方」第2章 感想

考察・感想(本など)
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 「人生が楽になる 超シンプルなさとり方(エックハルトトール著、飯田史彦訳。徳間書店)」の感想ないし考察の第2回です。

2章「いまに在ることができれば、人生の苦しみは消える」 

 章題のような事がなぜ言えるのかと言うと、恐れとは「いま、起こっている事」ではなく「これから起きるかもしれない事」に対するもの、つまり「いま、ここ」から外れている時と思考を本当の自分とみなしている時に恐れは強くなるためです。

 で、苦しみを生み出すのを止める方法として「時間の概念を捨てる」、つまりいまこの瞬間に焦点を当てるようにする、未来や過去を参照するのは物事を解決する時だけにして、いまをYESと言って抱きしめようと書かれています。ちょっと”?”とも感じますが、過去や未来に囚われた生き方よりも今この瞬間を意識して丁寧に過ごす生き方の方が余計に考えずに済みます。また、本書にも書いてありますがこれは頭で理解できる類のものではないので、日常生活で一つ一つの動作に力をこめたり、思考や感情の動きに気づいたりしていく中で自然と理解していくものだと感じています(この本に限らないが、読んでおしまいでは意味がなく、実践していくのが大切。勿論、合わなければやめる自由もある)。

 最後に注意点として、本書には載っていませんが一つ。恐れについて書きましたが、別に一切ありとあらゆることに対して常に冷静であれとか、未来に起きるかもしれないリスク(地震などの災害や健康の事など)の事は頭から排除しろという意味ではありません(直接書いてあるわけではないが、私はそう解釈している)。

 例えば地震対策なら「家の耐震性を強化する」「避難ルートの確認」「食糧確保」などやれる手は打った上で今の生活に集中する事が大切だと思います。一見矛盾しているようにも感じますが、いまここを大切にしている生き方(過去や未来への不安に頭を乗っ取られている状態からの脱却)をしていた方が、余計に考えずに問題に対しても前向きな解決策を取れます。

※ちなみにエゴ丸出しだった頃は1日不安に駆られていた割にはろくに何も出来ずじまいだった。また、「どうしても打てる手が無い」ならその時はお手上げするしかないと思っている。その方が今と仲直りしているし、平安でいられるから(一般論で考えてもキレたり喚いたりして状況が良くなる事はまず無い)。

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