「人生が楽になる 超シンプルなさとり方」第1章 感想

考察・感想(本など)
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 今回から「人生が楽になる 超シンプルなさとり方(エックハルトトール著、飯田史彦訳。徳間書店)」の感想ないし考察を述べていきます。

 この本に出会ったきっかけをさっと述べると、元々同じ著者のニューアースと言う本を読んでいたのですが、正直具体的にどうすればいいのかいまいち分からず悩んでいました。その時に「さとり方」の本を見つけ、読んでみたらこっちの方が分かりやすいと感じたため、紹介しようと考えました。

1章「大いなる存在」、そして「さとり」とは?

 随分大仰なタイトルですが、本書では大いなる存在を「あらゆる生命の奥深くに、目には見えず、絶対に滅びる事のない本質として宿っている」と定義しています。ただここら辺は日常生活を過ごす上で直接関わる事でもないので深入りはしません。

 大切なのは「思考を”ほんとうの自分”と思い込むことは大きな錯覚」という事だと思います。これはニューアースでも語られている事で、思考は使い方を間違えると役に立たないどころか有害だとしています。実際自分が悩みに悩んでいた時は延々と考えて肝心の解決策は出ずに堂々巡りというパターンを繰り返していたので、これは分かります。

 ただ、だからと言って「思考(エゴ)は悪い物で滅ぼさなければならない!」とか思ってしまうとかえって苦しいのでやめときましょう。この手の本を読んで思ってしまいがちなのは「とにかく”今にいなくてはならない”」「無意識に考えるのは悪だ」という考えだと思いますが、思考はごく自然な物で意識して考えるならとても役立ちます(そもそもしっかり考えられるからこそ、こうしてブログも書けている)。

 そのため、思考を敵視するのではなく「古いレコードと化している頭の中の声に耳を傾ける」「思考を見張る」という本書の解決策をやってみることをお勧めします。こうすることで、無理に思考を停止させようとせずとも自然と「無意識の思考活動(悩みや将来への過度な期待など)」が鎮まるのを実感できると思います。他には「意識を100%”いま”に向ける」という方法も紹介されていて、例えば家や会社で階段を上り下りする時に一歩一歩に意識を集中させると言ったことが挙げられています。

 色々書いてありますが大切なのは「いまこの瞬間考えている事や感じている事を観察する(意識的である)」事であり、実践していくと集中力が上がり無駄な事を考えなくて済むようになりました。また、この本に直接は載っていませんが瞑想もおすすめです(気張らずとも、座って5分くらい呼吸に集中する程度で良い。それだけでも効果はあった)。勿論、悩む時もあれば怒りを感じる時もありますが、そこから復帰するのが以前よりずっと早くなったと感じるので役立っています。

 ここまで読んでくださった読者の皆様、本の作成にかかわった方々へ感謝して今回の記事を終わります。ありがとうございました。

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