今回から「ザ・マスター・キー (河出文庫) チャールズ・F・ハアネル (著), 菅靖彦 (翻訳)」の紹介とメモとして1週ごとに印象に残ったポイントについて感想を述べていきます。
この本の内容は1917年に通信教育として発行されていたもののようで、1933年には教会の思想と合わないとかで発禁処分になったらしいです。著者のハアネル氏は砂糖やコーヒーを扱う事業で成功したと本にはあります。
そしてここが重要なポイントなのですが、本書の内容を全部読み通すのではなく、1週ごとに該当する章を繰り返し読み、小説のように先の章は読まない事を推奨してあります。各パートの意味を慎重に理解しないと後半の章の理解度が深まらず時間を無駄にするから、とのことです。これは耳が痛い指摘で、実はこの本を手に入れたのはだいぶ前(多分2年位前?)なのですが、当時は全部読み通して対して効果も出ずに終わってしまいました。
最近また気が向いて改めて1週間に1章を徹底すると決めてまた読み始めたら、前より効果を感じられるようになりました。
第1週「すべてのパワーは内側からやってくる」
章題で結論はもう出ているのですが、ざっと要約すると「内側の世界(思考)を整えなさい。そうすれば外側の世界も整うでしょう」という事で、内部のパワーを意識してねというのが1章で伝えたい事だと思います。
ただ、これを実践するのが簡単なようで難しいと言うのが正直なところで、そもそも「思考や感情が大事です。なので普段考えている事には気を付けましょう」と言われてその通りに実践する事自体が難易度が高いと感じます。外部の出来事に一喜一憂して振り回されている癖を減らしていかないといけないという事なのですが、それをただ覚えるのと実践するのとでは難易度が変わってきます。
前置きが長くなりましたが、精神を鍛える方法として
誰にも邪魔されず一人になれる部屋を探し、背筋を伸ばしてゆったりと座ってください。何かに寄りかかってはいけません。背筋を伸ばして座ったら思考がさ迷うままにまかせます。15分から30分もすれば心は完全に鎮まるでしょう(37p)
と書かれており、実際やってみたら精神のコントロールがしやすくなりました。以前から瞑想自体はしていましたが、呼吸への意識が強すぎて逆に負担に感じる場面もあったのですが「思考をさまようままにしていい」と気づいてからは楽に出来るようになりました。
他にもいろいろと書いてありますが、結局精神を落ち着かせる術を自分で理解し実践するのが遠回りなようで早道ですし、内容を必要以上に書くのは著者らに失礼だと考えているので書くつもりは無いです。次週は2章に取り掛かりますが、この瞑想は続けたいと思います。
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