VPNとは
VPNとは「Virtual private network」の略称であり、インターネット上に仮想の専用回線を構築する情報通信技術です。VPNは「通信におけるトンネル」のような役割を持ちます。
VPNのメリットとは？
＜通信の安全性を高める＞
無料Wifiなど、不特定多数の人が利用するインターネットは利便性が高い一方、中には情報の窃取、改ざんや盗聴を目的とした悪意のあるユーザーがいる可能性があります。こうした際にVPNを使用すれば仮想の専用回線を通す事で通信内容を暗号化出来るため、攻撃のリスクを低減出来ます。
＜日本→海外、海外→日本の動画やサイトへアクセスできる＞
海外にいた場合、日本の動画配信サービスやサイトへのアクセスが拒否されるケースがあります。しかし、VPNサーバーを通して日本を経由してアクセスするとこの規制を回避出来ます。
また、VPNの通信暗号化は規制の強い地域での検閲回避にも有効であり、Googleや各種SNSなどにアクセスが規制されていても、VPNを使うことで回避できる可能性が高いです。
ただし、規制する側もVPNへの対策を強化しているため、今後も繋がる保証はありません。事前にレビューなどを確認したり、万一繋がらない場合の事も想定しておいたりすると安心出来ます。
また、動画配信サイトなどのサブスクリプションサービスでは国ごとに料金を変えている場合もあるため、VPNを使う事で料金を抑えられる可能性があります。
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VPNのデメリットとは？
＜通信速度が低下する可能性がある＞
個人が使用しているネット環境にもよるため一概には言えませんが、VPNの種類や利用者数が多かった場合、通信速度が低下する事が考えられます（と言っても大手のVPNなら速度もそれなりに速い事が多い。実際に使っていた時はそこまで不便は感じなかった）。
＜セキュリティが完全になるわけではない＞
例えばカフェで公衆Wifiを利用しているなら、後ろからPCの画面を見られている可能性もあります。VPNによってセキュリティが上がる面はありますが、過信しすぎずにセキュリティソフトの使用やネットリテラシーを高める事が大切です。
＜有料である＞
VPNには無料のサービスもありますが、そうしたサービスは無料で使える反面サーバーが制限されていたり、通信記録が悪用されるリスクがあります。一方で有料のVPNはお金はかかるものの安全性が高い物が多く、そういった制限が無い事はメリットと言えます。
VPNサービスの選び方
＜セキュリティ＞
色々要素はありますが、一番は信頼できる通信事業者を選ぶ事です。巷には無料のVPNもありますが大手がお試しで提供しているのはまだしも基本止めた方がいいです（有料のを使えと言いたいのではなく、事業者側からは通信内容が丸見えだからどこの誰が運営しているのか分からないようなVPN業者ではかえって危険なため。それを使うくらいならVPN自体止めた方が良い）。
＜運用方法やサポート体制＞
障害が起きた際の対応や、サポートしてくれる時間帯や日本語での対応が有るか（正直サポートよりもサーバーの数や費用の方が個人的には重視している）。
＜サーバー数・通信速度＞
事業者が発表している数値やユーザーのレビューを元に通信速度も確認したい。また、提供しているサーバーが多いと様々な国を通してネットに接続できる。
＜VPN利用にかかる費用＞
安ければ嬉しいとは思いますが、単に安いからという理由だけで選ばずに前述した点を確認したり、プランを見極める方が後悔は少ないでしょう（基本長期プランの方が1カ月当たりの料金は安めだが、まずは短期から試す方が無難だと思う）。
まとめ
正直言って日常生活を送る分にはVPNがそこまで必要なシーンはあまりありません。余程自分が何処からアクセスしているのか知られたくない等プライバシーを重視しているのなら選択肢としてはアリかもしれませんが、逆に言えばそこまでこだわりが無いなら使わなくても特段問題は無いでしょう。
それなりに有益と言えるのは旅行や出張などでよく公共Wifiを使う人や、VODなどでアクセスする国を変えたい人と言えます。前者はセキュリティのリスクを減らせますし、後者は地域制限の回避や料金を安くできる可能性もあります（サービスによる他、有料VPNならその分の代金もいるのであくまで可能性レベルの話）。
興味がある方は一度検討してみるのも悪くは無いと思います。
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