「道は開ける(D・カーネギー)」考察⑤

考察・感想(本など)
「オシャレな洋書(ラスラ様,PhotoAC)」
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※ページは文庫版。

「悩みに歯止めをかける(10章、p129-)」

 キーワードとして「ストップ・ロス・オーダー(日本風に言えば損切り)」が出てくる。ざっと内容を整理すると

①現在、自分が悩んでいる事は実際にどの程度の重要性があるか

②その悩みに対し「ストップ・ロス・オーダー」をどの時点で出して、それを忘れるべきか

③この悩みに対して正確にはいくら支払えば(費やせば)良いのか?既に実質価値以上に支払い過ぎていないだろうか?

という感じでまとめられる。要は必要以上に悩むようなことなのか、切り替えは早くしようという事なのだろう。

「おがくずを挽こうとするな(11章、p140-)」

 この章で一番印象に残った内容をまとめると、

「橋に来るまでは橋を渡るな(取り越し苦労はするな)」を始め諺は陳腐で使い古されているが、だからこそ価値がある。実践出来るかどうかは別の話。

そもそも本書の目的も目新しい何かを提示するのではなく、既に知っている事を思い出して行動で実践する事を促すことにある(144pの内容を元にまとめた)。

になる。

 正直言って、道を開けるにはあっと驚くようなテクニックがある訳ではないが、書いてあることは大切な事ばかりだし、何より実践する点が大事になる。自戒も込めて書くと、ただ覚えるのと実際に活用するのは全く別の話になる。この部分は耳が痛い指摘だった。

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「生活を転換させる指針(12章、p150-)」

 この章が一番まとめた量が多く、一番為になるとも感じた章だった。

「あなたはあなた自身で考えている通りのあなたではない。だが、あなたの考えている事はあなたそのものだ(p151)」

とあるように思考を含めた内面の大切さについて説かれている。

 ただ、本にも書いてあるが底抜けの楽天家になれと言っているわけではなく、積極的な態度を身に付ける事が大事だと述べられている。

 ・・・まあここら辺の事は自己啓発や所謂引き寄せ系の本で散々書かれている事ですし、具体的にどうすりゃいいんだよとちょっと思います。

 一応本書の解決策としては

自発的に快活さを取り戻す秘訣は、いかにも楽しそうな様子で動きまわったり、しゃべったりしながら、すでに快活さを取り戻したかのようにふるまうことである(p163)

とあり、要は形から入ろう、「フリ」でOKという事になります。

 これで万事解決するのかは疑問ですが、いつまでも陰気臭くしていると碌な目に合わないのは実体験からも嫌と言うほど分からされたので、背筋を伸ばして堂々と快活にふるまうのは簡単にできる割に効果があるかもしれません。

余談

 この「道は開ける」の要約シリーズですが、次回か長くとも次の次で終わろうと思います。

 長々と理由を語ってもしょうがないので簡潔に述べると考えが変わったから、それだけです。

 ただこの後にも良い事が書いてあると感じた章がいくつかあるので、次回はそこをピックアップしたいと思います。

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