前回からやっている「道は開ける」考察。今回は2章と3章。
※ページ番号は文庫版です。
「悩みを解決するための魔術的公式(2章、p30-)」
「起こりうる最悪の事態を予測したら、やむを得ない場合にはその結果に従う覚悟をする」(p31-32)
「最悪を想定する」というのは、所謂ポジティブシンキングとは真逆と言っても良いですが実際自分もやってみて精神安定に効果があると感じました。
というのも悩んでいる時は堂々巡りになっていて気分転換しようとしても嫌でも悩みが頭から離れないし、それならばいっそ向き合ってその事態を受け入れる覚悟をした方が清々しいと感じられました。
なお、想定すると言ってもただ何もしないのではなくその上で事態を好転させるために考えて行動する事もセットで書いてあります。ただ、混乱した状態で闇雲に動くよりも、いったん状況を整理した後の方が冷静に動けるというのは真理だと思います。
また「起きてしまった事を受け入れる事こそ、どんな不幸な結果をも克服する出発点となるからだ」といった記述もあり、後悔をするならばはっきり過去を受け入れた方が前へ進めるというのもためになりました。全部読み終わった後でもこの章はお気に入りです。
「悩みがもたらす副作用(3章、p41-)」
この章は悩みがもたらす悪影響についての記述が主で、これと言って書く事は正直無いと感じました(あくまでブログに書く分にはと言う意味で、読んでいてためにはなる)。
ただ章の最後(54p)に出てくる話は中々強烈で、難病にかかり悩んでいた女性が「事実を直視するんです。悩むのを止めなさい。そして何かをしてみる事です」と医者から言われ、その通りに「私はもう悩まないわ」と決意し治療した結果治ったというエピソード。
言ってしまえば根性論ですが、結局小手先のテクニックよりも決意する・覚悟するというのが自分を変える上で最も大切な事なのかもしれません。
とは言え、途中出てくる詩の一節に「人生のおどけた面に目を向けよ」ともあり、要は悩みを解消出来るなら趣味でも根性論でも何でも良いのだろうと思います。あと、これは後半の内容になりますが「悩みで悩みすぎる事自体が良くない(それならいっそ開き直れ)」的な内容があり、悩みに気を取られすぎず、悩みは人生の一部分に過ぎない事を頭の片隅にでも入れておけば多少楽になるかもしれません。
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